街五月ブラックペッパーぱらと振り
音五月グラスの中の角氷
端居する夜空の端といふところ
静魚
好天に恵まれた今年のゴールデンウィーク、後半2日目の四日にKIMA句会がありました。 連休中で欠席が多いのでは、と心配していましたが、静魚先生、毬さん、静夜さん、留以さん、結女さん、太平洋さん、真魚子さん、白帆さん、そして桃兎、の9名の出席。 よかった♪
今月は兼題に合った画像がないので、先日行った根津神社の月次花御札(つきなみはなみふだ)をご紹介♪ 毎月花の絵がかわります。 いい御札でしょう?
「端居(はしい・たんきょ)」「若葉、谷若葉、山若葉、若葉風、窓若葉、若葉寒」「五月、聖五月、五月来る」。 今月の兼題はもう夏です。 全六十四句の中から静魚先生の特選・選と参加の皆様の特選をご紹介いたします。
[河内静魚 特選]◎が特選中の一番♪
窓若葉影まで透けし孤篷庵 太平洋
部屋中に風を招いて五月来る 白帆
◎聖五月磨き忘れし銀の匙 桃兎
降り出しは軽きリズムの若葉雨 毬
若葉風シナモンジャムをテーブルに 静夜
[河内静魚 選]
端居して犬なでながら山月記 真魚子
茉莉花(まつりか)の坂道の先逢ひにゆく 真魚子
舌をだす嵯峨人形や若葉雨 留以
ふたりして恋の隙間に端居せり 結女
五月来る光の粒のふるやうに 真魚子
かうすいの名をあてられてしまひけり 桃兎
木漏れ日の光砕ける五月かな 白帆
脱藩の道で草笛吹きにけり 結女
青墨の無の字滲むや南風 太平洋
端居して近くを遠き目でみたり 結女
青い服のウェストしぼり五月来る 留以
[桃兎 特選]
若葉雨物語するやうに降り 白帆
[毬・真魚子 特選]
葱のまち足袋のまちへとさみだるる 結女
[留以 特選]
前屈は背骨を曲げず聖五月 静夜
[結女 特選]
若葉寒再会の日の匙くもり 真魚子
[白帆 特選]
五月来る光の粒のふるやうに 真魚子
[静夜 特選]
脱藩の道で草笛吹きにけり 結女
[太平洋 特選]
一葉づつ雨に頷く若葉かな 毬
今回はそれぞれがそれぞれらしい句で、先生の特選・選、皆さんの特選をとられたように思います♪ 片寄ることなく…、と思いましたが、よくよく見ると結女さん、真魚子さんが四句づつ! 好調ですね♪
いつも思うことですが、同じ季語からこんなに様々の捉え方、感じ方がある、と開けたての新鮮さで知るのも句会の楽しさなのではないでしょうか。 一句一句の景を思い浮かべるながら、短冊から清記用紙に転記するとき、清記用紙から自分の句会帳に写しとるときの楽しさ、面白さ。 それがこうして続けてくることができた大きな理由のひとつだと思っています♪
お知らせです♪
静魚先生が句集「夏風」で「第5回文學の森賞準大賞」を受賞されました♪ 句会の仲間8名と贈賞式に出席し、その喜びを分かち合うことができたことを嬉しく思います。 贈賞式には角川春樹、金子兜太、黒田杏子、大串章、その後の「文學の森創立10周年」「月刊『俳句界』通巻200号記念」のパーティには、辻桃子、鍵和田釉子、黛まどかといった著名俳人も多く出席され、様々な結社の方々約500名が出席するという、華やかで盛大な会でした。
翌日先生からの連絡メールにこんな文章があり、ぜひ皆様にもお読みいただきたいと思いましたので、先生のお許しを得、一部ご紹介させていただきます。
きのうはご苦労様でした。
これで私の当面の雑務が終わり、ようやく平凡な日常に戻れるようになりました。
のんびりやっていきたいと思います。
「毬」に限らず、俳句という正しい意味での遊びを皆さんに知って貰いたいというのが、私の長年の願いです。
大切なのは俳句の自由な世界に一時身を置くということです。
そんな仲間をもつことです。
他の結社の人と句会するなども、楽しいこと。
とにかく俳句だけの関係であって、旨い下手のない、上下のない、句を尊重する世界を維持したい。
初心が大切ですね。
人は上下をつけたがるし、ふと比較したくなる。
が、俳句には持ち込みたくない。
これからは、私は、大いに自由に俳句を楽しんでいきます。
このように自由に俳句を楽しもう、という先生に巡り会えたことを幸せに思います♪
音五月グラスの中の角氷
端居する夜空の端といふところ
静魚
好天に恵まれた今年のゴールデンウィーク、後半2日目の四日にKIMA句会がありました。 連休中で欠席が多いのでは、と心配していましたが、静魚先生、毬さん、静夜さん、留以さん、結女さん、太平洋さん、真魚子さん、白帆さん、そして桃兎、の9名の出席。 よかった♪
今月は兼題に合った画像がないので、先日行った根津神社の月次花御札(つきなみはなみふだ)をご紹介♪ 毎月花の絵がかわります。 いい御札でしょう?
「端居(はしい・たんきょ)」「若葉、谷若葉、山若葉、若葉風、窓若葉、若葉寒」「五月、聖五月、五月来る」。 今月の兼題はもう夏です。 全六十四句の中から静魚先生の特選・選と参加の皆様の特選をご紹介いたします。
[河内静魚 特選]◎が特選中の一番♪
窓若葉影まで透けし孤篷庵 太平洋
部屋中に風を招いて五月来る 白帆
◎聖五月磨き忘れし銀の匙 桃兎
降り出しは軽きリズムの若葉雨 毬
若葉風シナモンジャムをテーブルに 静夜
[河内静魚 選]
端居して犬なでながら山月記 真魚子
茉莉花(まつりか)の坂道の先逢ひにゆく 真魚子
舌をだす嵯峨人形や若葉雨 留以
ふたりして恋の隙間に端居せり 結女
五月来る光の粒のふるやうに 真魚子
かうすいの名をあてられてしまひけり 桃兎
木漏れ日の光砕ける五月かな 白帆
脱藩の道で草笛吹きにけり 結女
青墨の無の字滲むや南風 太平洋
端居して近くを遠き目でみたり 結女
青い服のウェストしぼり五月来る 留以
[桃兎 特選]
若葉雨物語するやうに降り 白帆
[毬・真魚子 特選]
葱のまち足袋のまちへとさみだるる 結女
[留以 特選]
前屈は背骨を曲げず聖五月 静夜
[結女 特選]
若葉寒再会の日の匙くもり 真魚子
[白帆 特選]
五月来る光の粒のふるやうに 真魚子
[静夜 特選]
脱藩の道で草笛吹きにけり 結女
[太平洋 特選]
一葉づつ雨に頷く若葉かな 毬
今回はそれぞれがそれぞれらしい句で、先生の特選・選、皆さんの特選をとられたように思います♪ 片寄ることなく…、と思いましたが、よくよく見ると結女さん、真魚子さんが四句づつ! 好調ですね♪
いつも思うことですが、同じ季語からこんなに様々の捉え方、感じ方がある、と開けたての新鮮さで知るのも句会の楽しさなのではないでしょうか。 一句一句の景を思い浮かべるながら、短冊から清記用紙に転記するとき、清記用紙から自分の句会帳に写しとるときの楽しさ、面白さ。 それがこうして続けてくることができた大きな理由のひとつだと思っています♪
お知らせです♪
静魚先生が句集「夏風」で「第5回文學の森賞準大賞」を受賞されました♪ 句会の仲間8名と贈賞式に出席し、その喜びを分かち合うことができたことを嬉しく思います。 贈賞式には角川春樹、金子兜太、黒田杏子、大串章、その後の「文學の森創立10周年」「月刊『俳句界』通巻200号記念」のパーティには、辻桃子、鍵和田釉子、黛まどかといった著名俳人も多く出席され、様々な結社の方々約500名が出席するという、華やかで盛大な会でした。
翌日先生からの連絡メールにこんな文章があり、ぜひ皆様にもお読みいただきたいと思いましたので、先生のお許しを得、一部ご紹介させていただきます。
きのうはご苦労様でした。
これで私の当面の雑務が終わり、ようやく平凡な日常に戻れるようになりました。
のんびりやっていきたいと思います。
「毬」に限らず、俳句という正しい意味での遊びを皆さんに知って貰いたいというのが、私の長年の願いです。
大切なのは俳句の自由な世界に一時身を置くということです。
そんな仲間をもつことです。
他の結社の人と句会するなども、楽しいこと。
とにかく俳句だけの関係であって、旨い下手のない、上下のない、句を尊重する世界を維持したい。
初心が大切ですね。
人は上下をつけたがるし、ふと比較したくなる。
が、俳句には持ち込みたくない。
これからは、私は、大いに自由に俳句を楽しんでいきます。
このように自由に俳句を楽しもう、という先生に巡り会えたことを幸せに思います♪